1_小泉氏の発言
2_日本には田んぼという資源がある
3_空想ではない。挑戦はもうはじまっている
4_電気を作る農家へのメリット
5_資金をどう賄うか?
6_発電と送電、その仕組みに疑問
7_再生可能エネルギー先進国に学ぼう
8_平和の価値
9_日本が平和であり続けるために
無題ドキュメント

 

小泉氏の発言

 

ノルウェーの視察から戻った小泉元首相国民に言いました。
 「もう原発を止めよう!」と。

 安全だと思っていた原発が、事故が起こったら大きな被害がでること、ゴミの最終処分を考えていないことを国民は知ることになりました。

 私もこれを聞いて考えが変わりました。私は建築家として長年建物の設計に携わっています。
その経験と知識を何とか活かせないか?

 原発の替わりに太陽光発電がどれくらいあればよいのかを試算したら、日本の田んぼの3 割とい う広さになりました。
エネルギーを創るため、そんなに田んぼを潰すわけにはいきません。ましてや、それを企業が行うと、ますます農業をする人が少なくなります。
これではいけない。そう思い、 どうしたら再生可能エネルギーを作ることができるか考え続けました。

 

日本には田んぼという資源がある

 お米作りを観察すると、田んぼに農業機械が入る日数が少ないことに気が付きました。
田おこし が2 回、水を張り田植えで2 回、秋の刈り取り1 回と、年5 回程度です。

 「そうだ。農業機械が入る時だけ、邪魔にならない高さにパネルを上げる工夫をすれば良いので はないか。」上げる高さは3m になれば良いと考えました。しかし、田んぼは広いので、建物のよう に柱や梁を使うと、駐車場のようなものが田んぼの上にできることになります。
それでは、思うよ うに農業機械が使えません。お金も多く掛かります。

 そこで思いついたのが、田んぼの上空にワイヤーを張って太陽光発電パネルを設置する方法です。
しかし、普通にワイヤーを張るだけでは、電線のようにたわみます。模型を作り、検討を重ねた結 果、両はしを強い力で引っ張ることでたわみが少なくなりました。
設計図を描き、今まで経験した ことがない20m の実物大モデルを製作して、実験を行いました。
その後、改良を重ねた結果、20m スパンに耐える支柱ができました。何が不足したかというと、引っ張り に対応する重さでした。この方法で発電をすれば、田んぼの中にたくさんの柱を立てる必要がなく なります。農業機械を自由に動かすことができるので、お米を作りながら、上空で太陽光発電をし て、日本の田んぼの3 割を使えば、原発に替わる発電量が作れます。

 

空想ではない。挑戦はもう始まっている。

話をすると、農業の専門家は、「ワイヤー式は、上空のパネルの影が出来るので、米作りは出来な い!」と、よく断言されます。 もちろん、米作りには、太陽がとても重要です。
今までにどのような研究がなされているか調べてみると、気温24 度以上で5 時間以上の日照時間、穂が出始めてか ら1ヶ月が最も重要で、9時間以上の日照が必要であることが判りました。
この環境が確保できれば、米作りに大きな影響がでないことが判りました。

そこで、太陽光発電パネルの前後左右のあいだを空けて、 夏至のときに3 時間以上の日陰を作らな い配置を考えました。これから佐賀市三瀬村井手野地区で実証実験を行います。実験では九州大学 の先生にお願いして3 年間にわたり様子を観察することになります。

 

電気を作る農家へのメリット

 農業機械を使わない期間は、ワイヤーの高さを1.8mに固定して発電をします。一番心配して良く 訊かれるのは、「台風で飛ばないか?」ということです。それが、私も確かめたいことです。工場で は実物モデルで、風速60m/秒を想定した試験を行い、安全を確認しました。

田植えから収穫期までの5 月から9 月にかけての日照時間は、佐賀県三瀨では、本年2014 年を例に取ると、5月15日では13 時間59分夏至の6 月21 日が最長で14 時間29 分、秋分の日の9 月23 日が、12 時間14 分です。計算上、この期間で最も日照時間が長い夏至では、14時間29分 - 3時間30 分≒11 時間 となり、稲の生育に支障のない、良好な日照があります。

実証実験で太陽光発電設備を設置する田んぼの所有者は井手野さんといいます。50 年、お米を作 っています。息子さんが二人おられます。お二人は、お父さんが農業を続ける間は手伝われますが、その後は農業を続けるかどうかは、まだ分からないようです。

どうしたら続けられるのでしょうか? 私が提案する「米と発電電のの二毛作」」では、営農を続けることが重要です。発電で得られる売電収入は、5反(250kw)で800 万円を目標としています。農業収入と併せて1,000万円以上になれば、いっきに農業は収入が安定します。。収入が安定すれば、農業は魅力的な仕事となり後継者も、新規参入者も増えます。

 

資金をどう賄うか?

 しかし、一番の課題は資金調達です。銀行は農地を担保として評価してくれません。では、そのお金をどこから調達すれば良いのでしょうか。

 お金は使い途が大切です。現在、原発停止分を主に火力発電で補っています。火力発電に必要な燃料は外国から買っているので、燃料費の高騰や円安が原因で、黒字だった貿易収支は年間約5兆円の赤字を続けています。燃料費は外国に支払われているので、この赤字を止めることを急がねばなりません。このお金を使えばどうでしょうか。方法は、毎年5兆円の建設国債を発行して営農型発電に投資すれば、毎年2 基分の原発に代わります。これから先、10 年で失った電力を回復できます。原発を使う必要も、事故の心配も無くなります。 建設国債の償還期限は20年とし、全ての国民の電気料に公平に負担して返済します。安全なエネルギーを造る費用は、原発に比べて、国民の合意を得やすいと考えます。一人一人にお金を貸す考えではなく、農業全体への投資と考えます。
提案として、JAが、これからの農家のお米作りを保全し、お金を農家が借りる保証人となれば可能となります。